短編集
□赤ずきんパロ
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『昔々……あ、違った。
まぁ最近のお話らしいんですけれどもね。
ひとりの可愛くて元気な少女・瑞穂がいました』
「みなちゃん今日はナレーター?」
『うん、だから話かけないでね、天野さん。
ということで、ナレーターをつとめさせていただきます境みなとです。
よろしくお願いします。
はいはい天野さん、話進めて。
お母さんが呼んでるよ』
「瑞穂〜?」
「なに、ミーちゃん」
「ちょっとおばあちゃん家に行ってきてやってよ。寂しがってたから」
「ミーちゃんは行かないの?」
「まぁ、赤いずきんかぶった女の子が旅に出なきゃ始まらないしね」
「それって赤ず――…」