短編集
□赤ずきんパロ
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『はいはいはいはい、次の場面に移りましょう』
「おばあちゃんだってあたしだってやったんだから、アンタもオオカミに食われない程度に頑張りなさいよ」
「家族ぐるみ!?」
『というわけで、三代目の瑞穂ちゃんの旅が始まりました』
「行ってきま〜す♪」
とは言ったものの、あたしおばあちゃん家に行ったことあったっけ?
いつも車でブーンだよね?
なんで今日は歩くの?
ねぇ、みなちゃん?
『だからね、話しかけないでって言ったよね?』
だって道がわからないんだもん。
『それなら彼に聞くといいわ』
彼……?
いきなり目の前に現れたのは……?