短編集
□赤ずきんパロ
3ページ/19ページ
……ネコ耳が付いてる男の子。
え?だれ?
「Qから、チェシャ猫の本藤星と言います。道がわからないのですね?」
「あ、うん、教えて」
『……初対面のネコを簡単に信用していいの?』
ヒトだよ?
『ネコってことにしといて』
「この道をまっすぐに進んで、左に曲がるんだよ」
「わかった、ありがとう」
『……少女はカケラも疑わずに先へと進みました。
これが始まりだとも知らずに……』
なんの?
『お話の。もう話しかけないでね。
旅はまだまだ始まったばかりです』