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□消しゴム1つ
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ポロッ


「あらら…」



消しゴム落ちた。

落ちた消しゴムを目で追うと床に弾んで隣の席との間に転がった。


屈んで取るのも面倒だし、と思い椅子に座ったまま無理に消しゴムへと手を伸ばす。


「…っ」


どうやら隣の席の人、すなわち仁王くんもその消しゴムを拾ってくれようとしたようで、仁王くんと手がぶつかった。


「…ん」


ぼけっとしてる内に仁王くんが消しゴム拾っていてくれたらしい。差し出された。


「ありがと」



それだけ言うと仁王くんは机に突っ伏していた。



消しゴム1つ


それだけで私の頬は染まる


あとがき

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