君が私を嫌う日私は君を守れるかな

□体温
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昔から人の体温が苦手だった。手をつなぐのも気色悪く、彼でさえ気にして触れる前は私を安心させてから触れてた。君を産んでから触れる事が当たり前になったが最初は体の熱に吐き気と鳥肌との戦いだった。ベッタリくっ付いてくる人には切れたし、仲良くもしなかった。わかってくれる人だけが私の友達と思ってた。 しかしなれてくると気にならない君の体温。元々人に触られたくない気持ちからだったのだろうか…2歳になる君を自ら抱きしめると思う。君の父親は君の体温を知らない。彼は私の体温をほとんど知らなかっただろう。オンブしたり姫様抱っこで急な接近はあったが手をつなぐ事もあまりしなかった。人殺しと言われる私が人の温もりを求めるなんて許されないだろう。

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