私と生きる君

君が私を選んだとか、私が君を選んだとか…そんな事は信じない。君は私と彼がsexをして出来た人間。造られたもの。妊娠が分かるまでの飲酒、煙草。君にはツラかっただろう。産婦人科へ通い、君の心臓の音を聞きながら意識を無くした私。激痛で目が覚めた。君が暴れ私の肋骨を折った。生きる事に必死の君。首にヘソの緒が二回巻き付き、苦しさのあまり便を出した。破水した時の緑色の液体に慌てた私。陣痛がきて四時間後、力を入れるまでもなく君は自ら回転して出てきたらしい。便の中は嫌だったのだろう。生まれた君の足を見た。長く青いアザがあった。あの時私の肋骨を蹴った跡だろうか…隣に寝かされると私の方に顔を向け、手を私に伸ばした。助産婦サンから凄いと言われた。凄くなくていい。彼の分身だとも思わない。ただ一生をこの子が自分の子供なんだと…感動も何もなくただ見ていただけの私。

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