時を走る少年
□能力
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「どんな試合も、俺の余裕楽勝勝ちだぜ!」
「赤也は何故か調子良いのぅ」
「ホントですね、珍しく」
今日の練習試合は6-0で俺の勝ち、これは当たり前だがワンポイントも取らせちゃいねぇぜ?
なんつったって、この時間は5回は繰り返した訳だしな
「赤也、珍しいなワンポイントも取られないとは」
柳先輩は優しい表情で俺に話し掛ける
実は、これで2回目だったりする
「フフッ、来年の立海はなんとかなるかな…」
薄く笑いながら、幸村部長は俺に言う…あれ…これは初めてだ
「幸村部長!俺、絶対なんとかするッスよ!」
にひひひっと笑顔を浮かべて言うと幸村部長は切なそうに微笑み
「あぁ、頼んだよ」
そう言うだけだった。
「丸井先輩!」
「なんだよぃ、赤也?」
「俺、明日から生まれ変わるッスッ!!」
「幸村くん、赤也がバカになった」
「それは元からじゃろ」
先輩達、今はそう言ってろ?
俺がぜってー、ぎゃふんって言わせてやるぜっ!!
「…………………」
「亞月先輩、どうかしたんスか?」
俺をジッと見ている亞月先輩に気付き尋ねる。
「なんでもない、お疲れ様」
なんか素っ気ない?
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