時を走る少年

□1日目
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そして、
世界は真っ黒になった














ピピッ ピピピピー!!
大きい音が鳴った後に、俺の頭上に何かが落ちて来た。



「ぁ?あれ…なんだ…夢かよー…驚かせて…たくっ」


アレは現実ではないっと安心し
俺は再び、夢の世界に行こうとした




のだが


起き上がり、頭上から落ちてきた目覚まし時計を見つめた
数秒間睨み付けて、俺は目を見開く




「んぎゃあぁあぁ!遅刻かよっ!今週3回してんのに、誰も起こさねぇなんて!!」



起き上がって
俺は急いで着替えを済まして、階段をかけおりる。



「あー、赤也おはよう」




「んだあぁあ!オイ、姉貴!なんで起こしてくれなかったんだよっ!」



姉貴はフフッと小さく微笑みながら、靴を履く姉貴。




「何回も声をかけたわよ、だけど赤也が起きなかったんでしょー、それじゃお先に行ってきます♪」



姉貴は"バイバイ"っと手を振ると行ってしまった。
あの薄情者!!



「お袋!牛乳!」



俺はリビングにかけて行き


お袋は呆れた表情で冷蔵庫から牛乳パックを取り、俺に"はい"っと渡される。
俺はそれを一気に飲み干す。




「ふぅー…サンキュー」



牛乳パックを机に置き一息ついていると母さんは思い出したかのように俺の方へ振りかえる



「ねぇ、赤也悪いんだけど帰りにこのパイおばさんに届けてくれないかしら?」






「はぁ?…これ持ってくのかよ?!」



パイなんか持っていったら丸井先輩が…っと考えているだけで寒気が…。



「沢山入ってるから、部活の先輩にも分けてあげて!少なくとも、三つは残しなさいね!」



なら…
大丈夫か?



つか、時間!!



「あー、はいはい!分かったから行ってきます!」



お袋から持っていた風呂敷を受け取ると、俺は急いで家から出て行く



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