西海根性

□瀬戸内を愛する会 2
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「興からは何も得る物は無いのだがね」

「黙れチョビヒゲシマウマ」

「…なぜなら興は何も持っていないからな」

「貴様よりか持っておるわチョビウマ」

「…興はそれほど私の事が嫌いか?」

「チョビウマとはチョビヒゲとシマウマを省略したものだ」

「聞いていないがね別に」
 
  黙れ変態ヒゲウマ

「興は今何か失礼な事を考えたろ?」

「考えていないとでも思っているのか?」

「興は少し黙るといい」

「ならこの縄をほどくがよい」

「…興は今の状況が分かってないと見えるな」

「そのくらい分かっておるわ」

「…本当か?」

「当たり前だ…ようするにヒゲが生えたシマウマみたいな変態に縄でぐるぐる巻きにされているのであろう」

「…他の者に言ったら殺すぞ?」

「ケチか貴様」

「ケチとかそう言うもんだいでは無いのだがね」

  黙れ変態

「口で言ったらどうだね?」

「黙れ変態」

「まさか言うとはな、苛烈苛烈」

「ハハハ、変態変態」

「殺すぞ?」

「それだと人質の意味が無かろう」

「…一応分かっていたのだな」

そのくらい息をするのより容易い

「どうせ部下の者に伝えるのなら西海の鬼に伝えよ」

「なぜ彼なのだね?」

「我が駒だからだ」

「・・・彼も大変だな」
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