novel V
□「Sad Dream」
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彼の唇が近付いてくる。
無意識のうちに顔を背けていた。
「キスされるのはイヤ?
まだ操を立てているの?」
彼は、笑いながらそう言った。
「あの人の事は言わないで」
『あの人』
もうあなたのことをそんな風にしか呼べないのが哀しい…
彼の指が顎から首筋に伝い、乳首に触れる。
指先でもてあそばれた後、濡れた舌で包みこまれた。
「あっ…んぅ…はぁっ…」
その舌は、だんだんと下へ…
僕の中心は口に含まれ、彼の指が双丘を割り
蕾の中へ…
「あぁ…あっ…ん……も…ぅ…」
遊び慣れた彼の指で、舌で、そして熱く猛った
彼自身に貫かれ僕の身体は否応なしに
昇りつめさせられる。
「あぁ…い…やぁ…ああぁぁ……」
心と身体は別物…
なんて都合のいい言葉だろう。
「かわいかったよ」
僕の頬を一撫でして彼はシャワーを浴びに行く。