novel V

□「LOVE STRUCK」
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よし!シャワーも浴びたしビールも用意した。
準備OK!
俺はパソコンの前に座った。

最近、仕事が終わって家に帰り一段落したら
することは決まっていた。
チャットだ。
もうかれこれ3ヶ月になるだろうか…

最初はいろんな人としていたが、ここ最近は
ある人物とだけだ。


彼女の名前は『シア』


何気ない話をするうちに、お互い音楽やダンスが
大好きだというのがわかって一気に親しみが
増した。

親しくなると、普段付き合っている周りの
連中や会社の人間には言えない事もシアちゃんには素直に言えるようになった。

俺の話を黙って聞いてくれるが、俺が悪い時には
キチンとそれを伝えてくれる。
他の奴らに言われたらブチギレそうな事でも
彼女に優しく諭されると納得できた。

歳は俺の1コ下、ソウルで一人暮らし。
商社の総務部に勤めているらしい。

ソウルかぁ…行きてーなぁ…

俺が住んでいるのは光州のド田舎だ。
周りのみんなが顔見知り。
付き合う女に
「あ、オンニの元カレだよね?!」なんて
言われた日にゃ、ヤる気も失せる。
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