星々の囁き(創作詩)

□創作詩〜恋愛〜
10ページ/28ページ

とっておきの 
あの場所へ。
星嵐 渚

全て笑い合って
許せる日が来たら
君を連れて行ってみたい
場所があるんだ

小さな頃 
夢見て空をただ見上げていた
春風吹く 
あの頃は何も知らなくて
その先に待つ 
冬の厳しさに
立ち竦むことしか出来ず
独り泣き暮れた

人は変わりゆくもの
人はいつも 
何か失ってゆくのだと
そう教えてくれたのは 
夏の日に咲く 
君の笑顔で

人は忘れゆくから
思い出すのだと
何かを失うときには
新しい何かを
手に入れるときだと
そう 諭してくれたのも
散りゆく木の葉の中 
舞う君の優しさだった

だから
ありがとうを込めて
連れてゆくよ
僕のとっておきの
あの場所へ。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ