星々の囁き(創作詩)
□創作詩〜恋愛〜
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早春の朝
星嵐 渚
あなたとともに
朝日を浴びること
あなたの前で
昼下がりのカフェで
お茶をすること
あなたの傍で
夕焼け空に照らされる
横顔を眺めること
あなたの隣で
瞬く夜空の下で
明日を夢見ながら
眠りに堕ちること
ねぇ
こんなに欲張りな私で
本当にいいの?
まるで
あなたのすべてを
欲しがるような
今
吐き出された
白く輝く息でさえ
あなたの一部だと思うと捉えてみたくて仕方ない
こんな狂おしい
想いですら
押さえ込むのに必死なのに
なのに
そんな無邪気な笑顔を
向けないで
ねぇ
どうか
この泣き出しそうな
想いを消し去る方法が
あるというなら
教えて下さい
歪んだ視界に
そんな願いを
溶け込ませた
深い霧に包まれた
早春の朝