星々の囁き(創作詩)

□創作詩〜恋愛〜
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春の日の夕暮れで
星嵐 渚


夕焼け空で佇む 
彼の背中を見ていると
ふと 笑みがこぼれるのは何故だろう

夢を追うその横顔
ただ土手に座って
見つめるのが
とても愛おしかった
大切な二人のひとときだった

貴方にもうすぐ
逢えなくなるなんて
判っていながら
何も言えなくて
ただ二人
暮れなずむ夕陽を見てた

別れの言葉なんていらないわ
だって もう二度と
逢えなくなるみたいじゃない
目指す道 それぞれ違って
一緒に歩いてゆけはしない事
判っているからこそ
終わりがけのこの刻が
輝いて見えるのでしょう?

「じゃあね」 
笑ってまた明日、とでも続く位
いつも通りに手を振って
ふと 見つめた
お互いの瞳が揺れていた事位は
許されるよね
また 逢える日までの
約束交わす
二人の道 別れた
ある春の日の夕暮れで
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