星々の囁き(創作詩)

□創作詩〜恋愛〜
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恋の余命
星嵐 渚


儚く消える命ならば
生きる間はせめて
鮮やかに輝いて
この恋の余命が何時までかなんて
そんなの知りたい訳ないじゃない
砂のように零れ落ちるこの一瞬に
私の想いも流れゆくようで
さらり この掌から落ちた粒子は
君への恋慕か
どうせ潰えるものなら いっそ
この身に留まる醜い嫉妬心も
共に流れ去ってくれれば良いのに

残したくないものばかりが消えずに
消したくないものは瞬く間に失われ
それこそがこの世の定めと
覚めた目で見つめる
私の中に映る私

さらり さらり
流れゆくがいい
この涙も愛も何もかも
君に関するモノ 全て
激しく散って塵となれ
恋の余命はあと僅か成り。
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