星々の囁き(創作詩)

□創作詩〜恋愛〜
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夜霧の中で。
星嵐 渚


嗚呼 なんて人は愚かな生き物なんでしょう
どうせ離れる事なんて出来ないクセに
どうして貴方は「大丈夫だよ」なんて強がって
たまらなく貴方の元へと駆け出してしまいたくなるの

私の出来る事なんて たかだか貴方を抱き締めて
「泣いても良いよ 無理しないで」と囁く事位だけど
それでも 貴方の辛さをわかち合えるのに

遠く 遠く離れたこの地では
それすらも叶わぬ夢となる

心はいつでも寄り添えていると 
それすらも自惚れ?
霧散する想い すれ違う心
それは私の瞳には
ありのままとして映し出されるの?
それとも それも嘘になる?

何が真実(ほんとう)かなんて 
神様すらも知らない
二人の心にしか

ねぇ この雨と共に
私の存在すら掻き消えたとしたら
貴方は泣くのかな?
なんて
独り 呟く
部屋の片隅の
夜霧の中で
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