星々の囁き(創作詩)

□創作詩〜恋愛〜
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With love
星嵐 渚

ねえ 抱いて
いつまでも抱いていて
あなたの腕の中で
あたしが
つぶれてしまうほど
きつく抱いて
ぎゅっとして
熱く 激しく
溶け合って
一つになれるくらい
優しく そっと
耳元で 囁いて
「おまえの全てが
 欲しいんだ」と
そしたら きっと
サヨナラの寂しさから
救われそうな気がするから

いつだって あなた
あたしの肩を
抱こうとして
そう いつも
振り返る時には
慌ててその手を引っ込める
まるで 
身体が大きいだけの
子供みたい
でも それも
確かにあたしが愛した
あなただった

あのとき あたしに
もっと勇気があったなら
今頃 
二人の写真を眺めて
独りで涙を流すことなど
なかったのかも知れないね
気付いた時には 
遅すぎるのに
懲りない自分
本当の愛が
分からないままで

傷付けたもの
失ったもの
この胸に抱いて
歩き出せたら
また 
あなたに
逢いに行ってもいいですか?

ねえ 抱いて
いつまでも抱いていて
あなたと過ごした
大切な季節(とき)が
色褪せてしまわないように
そっと抱いて
唇重ねて
痛く 切なく
戻らない日々の思い出に
別れ告げる様に
甘く 愛しく
祈るように 囁いて
「おまえの全てが 
欲しいんだ」と
そしたら きっと
今は遠き 
愛するあなたを
ずっと想い続けて
いられるような気がするから
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