星々の囁き(創作詩)

□創作詩〜恋愛〜
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おやすみなさいのキスをして。
星嵐 渚


お天気も良くて あたたかな日差しの中
ただ まどろんでいた ぜいたくな一日
貴方に抱かれて 幸せな夢をみている私
そんな夢を見ていた それすらも幸せで
夢から醒めて 独りの部屋の暗闇で
それが夢だったと気付く 愚かな 淋しい私

本物じゃなくても
貴方に抱かれていた幸福感は消えないのに

でも
幻から醒めた後の
圧倒的な孤独感は
夢見たあとのみで
ここに本当に貴方がいたのなら
「あぁ 夢でよかった」と
笑えた筈なのに

逢いたいよ
貴方に
幻じゃなく
本物に抱きしめられたい
声が聴きたい
触れたい
その唇に

せめて
眠りの国へ旅立つ貴方へと
流れる雲に乗せて
届けたい
この想いと共に
おやすみなさいのキスをして
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