仮青エク

□狡い対象者
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進路室から出て廊下の冷え込み身を震わせながら
日が落ち掛けて影が伸び始める
この時期の中学三年生というのは進路に必死で自ずと勉強をし始めるので成績が均衡してくる
そんな中にいる同学生の勝呂も試験に向けて勉強をしているから、恋愛や遊びという暇はない
父親に反対されている進路に奨学生として入らなければならないというプレッシャーもあるからだ
進路室になぜ来たのかというと東京の高校資料が届いたとのことでこちらに取りにきたのだ、進路指導員からパンフレット等を貰った別に志摩や蝮の家にも十字学園の資料はあるだろうが受験生という自覚が足らないのは嫌で
わざわざ学校に取り寄せて貰ったのだ
11月頃になると肌寒く風邪を引いて勉強が疎かになるのは避けたかった
早々と教室に戻り帰り支度をしにクラスのドアを開けようとした時に見知っている人物と女子が一緒にいた女子とその知る人物は志摩で
楽しんでお喋りをしている日が傾きそこを赤く染めながらシルエットが重なったそれが衝撃的だったのか、バサバサと資料を落としてしまった
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