仮黒子

□未来は過去を(仮)1.5
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薄暗い通路を抜けると部屋が一角ある
「うまくいったみたいだね」
「ああ、良かったのだよ、少しでもずれていれば、死亡していたかもしれない」
無数に置かれている機械に埋もれながら、赤司と緑間は軌道画面を睨みつけていた
「僕にできないことはなからな」
にやりと笑う姿が恐ろしい
「高尾の修正軌道の御蔭でどうにかなったな・・・」
互いにかみ合わない会話に
エントランスが開けられると高尾が此方に入ってきた
「お〜、青峰無事ついて救出できたらしいよ」
「いま、確認して聞いたところなのだよ」
緑間の隣に座りながら映像を高尾は除き込んでいる
そこには、焼失された記載が書かれている
「あのさ、この状況で過去理科室焼失事件に、一番疑われるのは若松さんだよね」
「それに、関してはもう先手を打ってある」
「流石だな、発案者はもちろん赤司なのだよ」
拍手しながら高尾は、肝心な青峰はと疑問を投げかければ
「いつのも場所にきるだろう・・・」
伏せられた表情はまだ、何も解決されていないのが顕著に浮かび上がっていた



未来の僕が躍起になることがある
「ただいま、若松さんに会ったよ」
近くに置いてあるパイプ椅子に座り込む
「相変わらず、うるせーし、変に御人好しだし、痣があったな
あれ、突けたのは、過去の自分だよな・・・」
顔を覆いながら、震えてしまう
「あんたに、触れたよ」
繋がれているだけ
不愉快に冷たい壁
静寂は痛みを加速さていくなか
花の香りがいつまでも続いていた

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