君らの事が大好きな私。

□番外編・悩まなくていいんだよ。
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君らがシリーズ。



※世界編設定です。カタール戦終了〜アジア予選決勝戦前の間ぐらいです。



虎「どうして、いつも制服の上からジャージを着てるんですか?」


食堂には、今、僕と虎丸君しかいない。
他の皆は、部屋で休んでいる。

虎「お皿洗いする時も袖を捲らないし……、濡れちゃいますよ?」

そして、そのお皿洗いなうです。

『あー…えーっと……、寒い…から。ぼっ、僕、人一倍冷え性なんだ!あはははっ!』

虎「嘘つくとき、必ず手の動きが早くなりますよね。」

虎丸君って、よく人の事見てるよね。

『う……えっと……、その……。』

豪「虎丸。困ってるだろ。その辺にしておけ。」

『豪炎寺……、』

虎「……無理矢理聞こうとして、すみませんでした。」

『いーよいーよ!答えられなかった僕も悪いんだし。』

豪「それと虎丸、円堂と鬼道が呼んでたぞ。今後のポジションが……とか言ってたぞ。」

虎「ああ!すっかり忘れてた…!それじゃ、失礼します!」

虎丸君は、ダッシュで食堂を出ていった。

虎「あっ、あと!」

虎丸君が入り口からひょこっと顔を出した。

虎「“虎丸君”じゃなくて、“虎丸”で呼んでください!それじゃ!」

今度こそ、さっていった。

『頑張れよー、虎丸。』

豪「増えたな。」

『?何が?』

豪「いや。皿洗い、手伝う。」

『いいよ。選手は、午後の練習の為に休んでてください。』

豪「十分休んだ。暇なんだ。」

『そう?それじゃあ、お願いします。僕が洗った皿をそこにある乾いた布巾で拭いてくれない?』

豪「わかった、」



カチャカチャ。

キュッキュッ。


お皿を洗う音、拭く音が響いている。



豪「………腕、痛むか?」

『ううん。全然。』

豪「………すまなかった。」

『……だから、』





君は、



















何も悪くないよ。




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