君らの事が大好きな私。

□1・新たなスタート!
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?「さぁ、どうする?」


親におつかいを頼まれて、コンビニ帰りにふらふらと散歩をしていると、河川敷の隅の木の下で、蓮と……ここからじゃよく見えないけど……マントのフードを被った奴がいる。


皆さん、忘れてないですよね?俺の事。

実は、サッカー部が宇宙人を倒す旅に出ている時、ちょこちょこ蓮と話したり、サッカー部に差し入れしたり、応援したりしていました。

わからない?それじゃあ大ヒント。



あいつら皆俺の事ボス猿って呼びます。(泣)

ボス猿こと真木人晃一です。


そして、そんな俺が今、大変な場面に出くわしています。


階段をゆっくり降り、話を聞きやすいように近くの木に隠れた。


?「もう一度言う。これは僕やチームが君の才能を見込んでの誘いだ。」

『僕に……才能なんてない。確かに誘いは正直嬉しい。でも……僕にはそんな力なんてない。』

蓮の目は、宇宙人と戦っている時と同じ、あの、何もない……無の目をしていた。

?「……君のサッカーはあの程度ではないはずだ。僕は、それが見たい。それに……行きたくないのかい?君が憧れていた舞台に立ちたくないのかい?」

『……………………。』

?「………わかった。少し時間を与える。決まったら連絡してね。それじゃ、いい結果を待ってるよ?」

怪しい奴は、暗闇の中へと消えていった。

『…………ボス猿、』

バレてたーーーっ!

『今の事………誰にも言うな。』

晃「はぁっ…!?でも……、」

『言うな……いいな?』

蓮はそう言ってさって行った。

すれ違い際に見たあいつの顔はほとんど無の顔だった。



晃「俺………もしかして、めちゃくちゃ重要なとこ聞いちゃったのか…?見ちゃったのか?」



今日は……気になりすぎて眠れないな……うん。





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