消失教室〜八犬伝第2部〜(完結)

□穂花の戦い
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「宏典!!!」
遊羅は、宏典に駆け寄った。
「待って、遊羅!宏典に当てられた魔法は、額の骨の部分で止まってるから!!!エアーガンの弾を撃ってきたのは将太じゃない!宏典は無事…」
莉央が言い切る前に二人は、足を撃たれた。
「!!!今撃ったのは貴様かぁ!!」
穂花は怒って多目的室のドアを蹴破った。
「深瀬将太の弟の哲也でーす、穂花ちゃーん、バーイ」
哲也は、そう言うと、逃げ去った。
それと同時に穂花は、足に激痛を覚えた。
「?」
穂花が見たものは、コンセントから次々と出て来る兵隊だった。
兵隊達は銃を構えて穂花を狙撃した。
「ッ!!」
穂花は地面を転がって避けた。
「なるほど、哲也の魔法は、『形成系』ってわけかい!!」
穂花は、教室の蛍光灯がミサイルに変わるのを見て呟いた。
ミサイルは、穂花の腕に着弾し、爆発した。
「くっ…」
穂花が振り返ると、規則正しく並んでいる机が全て戦車に変わり、教壇は、戦闘機に変わった。
「…」
穂花は、多目的室を出て、2階の教室へと入った。
「…しまった…教室に入ったら戦車や戦闘機をまた形成される!」
穂花は、敵の罠にはまってしまった。
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