消失教室〜八犬伝第2部〜(完結)

□最強の味方
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遊羅の家に着いた4人は羅舞に全てのいきさつを話した。
「なる程、どんな魔法でも効かない無敵の能力ってわけか…随分とまた質が悪いじゃねーか」
羅舞は飴を口に放り込んで言った。
「ラヴ、その能力は、あたしに任せて」「詩音は、こいつらの分を含めてメシでも作っててくれ、俺がすぐに片付ける」「お父さん、お母さん、その…休みなのにごめんなさい…」
遊羅は、二人を見て謝った。
「「何で遊羅が謝る」」んだ?」の?」
二人は声を揃えて言った。
「だって…」
「子どもを護るのが親の使命でしょ!!」「そーゆうこった…で?あれだろ?無敵の魔法ってやつは」
羅舞が指差した先には、さらに巨大化した魔法の姿があった。
「どうやら、やるしかねーみてーだな」
羅舞は、『捕食系』の魔法を真っ二つに斬り裂いた。
だが、その『捕食系』の魔法は、すぐにくっつき元の形状へと戻った。
「やっぱ簡単には倒せねーか…なら…!!」
羅舞は、『捕食系』の魔法を細かくなるまで斬り続けた。
「これなら再生できねーだろ」
「ラヴ!念には念を入れとこ!!」
詩音は、絶対零度で『捕食系』の魔法を凍らせた。
「い〜い?絶対零度なら普段凍らないものも凍るからね」
「絶対零度って−1℃になると全部凍るっていうあの?」
莉央が詩音に尋ねた。
「−264℃だろうが!!お前の論理で言ったら北海道の人間みんな凍ってんだろ!!この、大バカ野郎が!!」
宏典は、莉央の言葉を聞いて、少し焦った表情で言った。
「シッ」
突然、羅舞が全員に話を止めるよう人差し指を唇に当てた。
「『捕食系』の魔法は止まったけど、また、敵が来るぞ…」
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