消失教室〜八犬伝第2部〜(完結)

□泥の女
1ページ/2ページ

「あんた、仲間やられたけど、あたしは一騎打ちじゃなくてもよかったのに…それにあんた、武士道とかと無縁そうだから結構ゲスな手段を使って来そうだし」
詩音は、笑いながら言った。
「うるさい!このペチャパイ!あんたみたいな幼児体型がこのあたしを倒せるか!!」
「あっはっは」
相手の女の発言に羅舞は声をあげて笑った。
「ちょっと、ラ〜ヴ何笑ってんのかな?」
詩音は、怒りの表情で羅舞を見た。
「だって事実じゃん、ププッ」
「そっちのあんた…え〜と、名前ぐらい言いなさいよ!!」
「如月響子で〜す」
響子は、詩音をバカにするように言った。
「へ〜え、もうわかった!大人をバカにするとどうなるか教えてあげる!」
詩音は、響子に魔法をぶつけようと、杖を構えようとした。
その瞬間、響子は、目の前から消えた。
「だから、言ったじゃん!あたしを倒すなんて出来ないって」
響子は、泥を詩音の顔面に当てた。
「いっ…た、『同化系』の魔法なんて使えるとは、思わなかった…けっこう上級魔法だし」
詩音は、ゆっくり起き上がりながら言った。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ