消失教室〜八犬伝第2部〜(完結)

□遊羅VS聖
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「聖、挑戦状なんて随分と僕に勝つ自信があるみたいだね?僕の槍に追い詰められてたくせにさ」
遊羅は、挑発的な態度で聖に近付いた。
「遊羅、俺の武器を見てみろ、前と同じか?」
聖の腕には刀が握られていた。
「武器変えただけで強さが変わるなんて到底思えないけど…まぁ、いいや…それより、みんなはどこ?」
「ああ、他の奴と戦ってるだろうよ…」
聖は、落ち着いた表情で言った。
「なに落ち着いてるの?負けるのはそっちなのに」
遊羅は、聖の後ろに回り込んで呟いた。
聖は、気付いていたかのように遊羅の槍を掴んでいた。
「随分と言うじゃねーか、じゃあぼちぼち始めようや!」
「良いけど…」
遊羅は聖を貫こうと腕に槍を突き出した。
聖は、遊羅の腕が伸びきる前に刀で遊羅の額を斬った。
「うっ…!」
遊羅は、一瞬怯んだが、そのまま聖の腕を貫いた。
「チッ…」
遊羅は、Yシャツの袖で血を拭いながら聖に尋ねた。
「ねぇ…その太刀筋…君はもしかして神奈川育ち?」
「へぇ…さすが、一太刀で良くそこまで見破ったな、そうさ、俺はお前と同じ神奈川育ち武士の都市で育った人間さ」
聖は、遊羅に斬りかかった。
遊羅は、その斬撃を辛うじて受け止めた。
「止めたつもりか?忘れてないか?俺には重力を操れる魔法があることを!」
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