八犬伝ー日本再生伝(完結)

□熊本
〜怪物都市〜
2ページ/4ページ

「梓って…まさか…あの」
詩音のその言葉を聞くとルパンが震えだした。
「ニ、ニャー」
「もしあいつならこれ以上危険な事はないな」
羅舞がルパンを撫でながら呟いた。
「二人とも着いたそうだぞ」
寛好が二人の肩に手を乗せて言った。
「あ、はい今行きます」
そう言って二人は電車を降りた。
「今までの都市は、都長の名前も姿も分かっていたので、あまり手間はかかりませんでしたがこれからの都市についてはあまり私も分かりませんので聞き込みをしながら進むしかありませんね」
雅人は全員にそう告げると酒場に入った。
「すみません、ご主人、この都市はどういった都市なのですか?」
雅人が主人に尋ねるとその男は震えて言った。
「何時も…何時もある怪物が我々を襲うんです…我々は、恐いのです…どうして…どうして自分の都市に怯えて暮らさないといけないのでしょう?お願いします皆様!どうか、やつを倒して下さい、お礼は何でもします!」
主人は懇願した。
「…分かりました、どの道この都市も繋げるつもりでしたし」
霧屠が始めに口を開いた。
「そーだよご主人、始めっから俺達に頼んだら良かったのに」
光が明るく言った。
「では私達をそこへ案内して下さい」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ