消失教室〜八犬伝第2部〜(完結)

□時間の無駄
2ページ/3ページ

聖は、片方の銃で遊羅を狙い撃ちすると、一気に遊羅の懐へ飛び込み遊羅に回し蹴りを入れようとした。
「本気で来なよ」
遊羅は、回し蹴りを防ぐと、聖の顔を殴り飛ばした。
「純粋な戦闘じゃ僕には勝てない…君ほどの男ならわかるだろ?」
遊羅は、地面に置いていた槍を持ち直した。
「面白い、俺様を全力にしたのは慶事以来だ!」
聖は、銃弾の周りに重力をまとわせて遊羅に放った。
遊羅は、銃弾を避けたが、周りの重力の影響で体を地面に叩きつけられた。
「フン」
聖は、更に遊羅の周りを重くした。
「潰れてしまえ!!!」
遊羅の腕は重さに耐えきれず血が吹き出した。
「遊羅!!!!!」
莉央は、遊羅の元へと近付こうとしたが重力に阻まれてしまった。
「このまま、お前は潰しきってやる、目障りだ」
聖は、重力に力を込めた。
「重力だけに依存しないほうがいいよ」
遊羅は、魔法で後ろに周り、槍の後ろで腹部を突いた。
「ッ…く」
「聖、お前は動けない…僕がお母さんに教わって上手く使える『見聞系』の魔法で君の古傷のある胃を槍で突いたから…」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ