消失教室〜八犬伝第2部〜(完結)

□時間の無駄
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「チッ、時間の無駄かと思ったがこの俺と同程度の実力の奴が居たとはな…」
聖は、重力を帯びた弾丸の推進力を使って、結界の外へ出た。
「消失結界の外へ行ったか…」
「待ちな!」
穂花は、結界の外へ出ようとした。
「止めろ!穂花!!それに触れたら腕が吹き飛ぶぞ!!!」
「だからってあんな危険な奴を野放しにしておくなんてアタシには出来ないよ!」
穂花は、宏典の腕を振り払おうとした。
「お前は直情的になりすぎだ!」
「うるさい!」
宏典は、穂花を人形で押さえると、話し始めた。
「いいか、穂花、俺達が取り戻したいのは平凡な日常だ…もし、お前一人でも欠けてみろ!死んでみろ!そんなの日常なんかじゃねぇだろ!!俺達全員生きて日常を生きなきゃならねぇんだ!!!そのくらい分かれ!!」
宏典の怒りの声を聞いて、穂花は、怒りを鎮めた。
「すまないね、宏典…で、これからどうするんだい?」
「それを考える必要性はもう、ないと思うよ」
宏典の額に強化されたエアーガンが直撃した。
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