消失教室〜八犬伝第2部〜(完結)

□穂花の戦い
2ページ/2ページ

『くっ…アタシもここまでだってのかい?そんなの駄目だね!アタシは、助けられてばかりだ!今度はアタシが、みんなを助ける番さ』
穂花は、次々に増える歩兵、戦車、戦闘機の攻撃を避け続けながら哲也を探した。
「くっ…なんとかこの攻撃を止めないと…一か八か」
穂花は、鍵を戦車に投げつけた。
戦車は、動きを止め、戦車砲は空中で固定された。
「アタシは、あんたを倒す!」
穂花は、戦車の異常を察知して教室から出てきた哲也に言った。
「倒す?戦車を一台止めたぐらいで、随分と図に乗ってくれるね…全体構え!!」
全ての銃口が穂花に向いた。
「俺の軍に死角はない!」
「そうかな?アタシは、あんたのお陰で能力が進化したけどね!それに、戦場では、縦に軍を並べるのは、軍の攻撃がご単調になるから法度って知ってたかい?」
穂花は、戦闘機の動きだけを止めると、一斉射撃をかいくぐり、哲也をナイフで斬った。
「急所は外しておくよ!あんたのお陰で皮肉にも強くなれたしね!!」
穂花は、気絶した哲也に一礼すると、3人の元へ戻った。
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ