消失教室〜八犬伝第2部〜(完結)

□最強の味方
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「んじゃあ、やりましょ、羅舞さん、この興津礼二郎と」
「早く飯食いたいからあんま手加減出来ねーよ」
羅舞は、刀を礼二郎に向けて言った。
「いいですよ、出来るなら!」
礼二郎は、羅舞の顔面に当たるように蹴りを繰り出した。
羅舞は、その蹴りをあっさりと避けると、刀で礼二郎を斬り払おうとした。
「へえ、なかなか素早いじゃねーか、それに俺の斬撃を受けても平気なようにその腕にダイヤをはめてるなんてな…ダイヤは、鉄以上に固いしな…ただ俺はダイヤぐれーなら斬れるぜ」
「甘いですね…『硬質系』の魔法をダイヤにつけているんですよ」
礼二郎は、それだけ言うと、羅舞の腹部にパンチを入れようとした。
羅舞は、それもあっさりと避け、礼二郎の足を斬った。
「もう、動けねーだろ止めとけよ」
羅舞は、礼二郎に近付いて言った。
「嫌だね!」
羅舞は、顔面を思い切り蹴り飛ばされた。
「…ッく!!!野郎…上手く避けたってわけか…」
「避けた?違いますよ…『回復系』の魔法で傷を癒やしただけです…ちなみに魔法の媒介はこのダイヤです」
礼二郎は、ダイヤを羅舞に見せながら呟いた。
「何をしても回復する魔法に俺にも斬れねーダイヤ、凶悪な組み合わせだな」
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