消失教室〜八犬伝第2部〜(完結)

□脅威の回復力
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「ハズレ」
「くっ…」
礼二郎は、拳を何度も繰り出した。
「ハズレ」
羅舞は、攻撃を紙一重で避け続けた。
「何故、何故!当たらないのです!」
「見切ったってさっき言っただろ?」
羅舞は、礼二郎の体を斬った。
「いくらでも回復出来ますよ!どれだけ、あなたが強くても、どれだけあなたが私の技を見切っていても!!」
「へえ…そこまで損傷しても治せんのか…」
「私を殺さない限り、私を倒せない…つまりはそういう事です」
礼二郎は羅舞に蹴りをぶつけようとした。
「…仕方ねーな…このまま長引かせても疲れるだけだしな…そろそろ…終わらせるか」
羅舞は、刀を裏返して言った。
「終わらせる?どうやってです?私を殺すつもりですか?」
「殺す?誰がそんな事言ったんだよ、そんなんよりもっと楽な事だよ」
羅舞は、一瞬で礼二郎の後ろに回り込み、礼二郎の首に峰打ちをした。
礼二郎は、その攻撃を受けて、気絶した。
「いくらお前が脅威の回復力を持っていたとしても、気絶しちゃ意味ねーよ」
羅舞は、そう言って、その場に座り込んだ。
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