八犬伝ー日本再生伝(完結)

□栃木
〜平和の都市〜
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「おい、あんた大丈夫か?ほらお茶を持ってきたから飲め」
栃木にやっとの思いで、やって来た大河は、新潟の寒さで、凍傷になりかけて倒れていた。
そこで木島という男に救われ、寛好の家へと案内してもらった。
「君が大河君だね?」
「何故俺の名前を?」
「日本がバラバラになる前に、道雄がよく大河君の話をしてたからね」
「オヤジが?」
「非常にいい奴をもらったってね」
大河は、頭を下げた後、道雄が撃たれたと言うことを寛好に話した。
「知っているよ…ただ道雄を助けるには、その紙に書いてある仲間が必要だ」
「そうらしいですね」
「だから2人で、旅に出よう大河君」
「分かりました」
「ところで、この手紙の最後の行はどういう意味だい?」
「それが…俺もよく分からないんです」
その中には『オレモタモヲY←』と書いてあった。
「大河君、道雄が言っていたんだが、ワシと似たような珠と痣を持っているそうじゃないか」
大河が、寛好に珠を渡すと、(忠)と中に書かれていた。
「ワシも(仁)の珠を持っているよ」
そう言って2人は旅に出た。

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