八犬伝ー日本再生伝(完結)

□茨城
〜奴隷都市〜
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貴族達が、いつものように奴隷をこき使って居るのを見て、水姫は、腹を立てた。
「本当になんて都市ですの!!こんな気分の悪い都市は初めてですわ!早いとこ纏めたいですわ!」
「…俺もあんま好きじゃねえな」
霧屠も呟いた。
最近水姫は、霧屠が血を欲している時はよく話すようになるということに気付いた。
「おい、姉ちゃん」
突然後ろから声をかけられた。
「俺んとこ来いよ」
「すみません、ちょっと気分が優れませんので」
「なら奴隷に治させろよ」
「それが気分悪いって言ってるんですわ!」
そう言って、突然前の男を鉄扇で殴った。
男は、怒って言った。
「今度会ったら殺してやるか、新潟に送ってやる!」
「今のセリフ、恐喝ですよ」
「あ?誰だお前?」
「私ですか?法の都市宮城から来た弁護士の木田と言います」
そう言うと男はそそくさと去った。
「ありがとうございますわ!」
「弁護士として当然ですよ」
木田はニッコリと笑った。
「あんた犬田雅人だろ?」
「バレてましたか」
雅人が、眼鏡を外しながら言った。
「何してるんです?」
「ここの最高貴族と他の都市を繋ぐための『ご契約』を」
「それって男?」
「はい」
「ならまかせて!」
そう言って水姫は、最高貴族の元へ言った。
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