八犬伝ー日本再生伝(完結)

□埼玉
〜魔法都市〜
1ページ/5ページ

「ねえ、ラヴ…埼玉まで何で行くの?」
詩音が、疑問を口にした。
「え?箒で行けねーの?」
「はあ?あんたと光は、魔法使いじゃないでしょ!!」
羅舞は、詩音がいれば、箒で楽に埼玉まで行けると思っていた。
「ラヴ君、この地下に埋め立てられた電車ってあるよねぇ?」
光は、唐突に羅舞に尋ねた。
「ああ、あるけど?」
「詩音チャンの魔法で埼玉まで走らせよ」
詩音は早速七咲に地下を開けて貰い、電車に魔法をかけ、埼玉まで走らせた。
「すげえな、お前の魔法」
「5年間鍛えたからね〜」
「5年?普通魔法が外で使える程成長するには、7年は必要って聞いたことあるけど…」
光が詩音に言った。
「ああ、あたしは、それを3年で終わらせただけ」
「サラッと言うけど天才じゃない!」
光は、驚いて言った。
「話の腰を折るようだけど、それって、妙…じゃねぇか?いや、詩音がどうとか言う話じゃなくて、埼玉のトップは、生真面目で有名だから、いくら詩音が天才でもちゃんと7年教育させるだろ?」
「た、確かに」
詩音は、驚いて言った。
「クーデターの主犯の木恵とか言う奴が、計画的に詩音チャンを追い出したんじゃないの?」
「そんな権力あるなら反乱しないよ」
「そういえばそうだねぇ」
「まあ、何らかの権力者が、居るのは間違いないでしょう」
突然後ろから声がした。
「誰だ?」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ