ルカイリ

□普通がいいや
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長い、長い旅が終わって。僕は今自分の最も好きな人と付き合っている。
今日もその大好きな彼女との待ち合わせだ。「おっっっっっっっそ〜い!!」「何時まで女の子を待たせるのよ!」「このトロトロルカ!!」「え…まだ一分しか遅れてないよ。」「だ〜か〜ら〜一分も待たせてるでしょ!一分も!!」彼女の機嫌を損ねてしまったと思い、僕は焦って謝る。「あわわわわごめん、イリア。変わりに僕が奢るから」「違うの!!」イリアの目から涙が零れ落ちる。「ど、ど、どうしたのイリア!!」僕は彼女の涙を拭おうと躍起になった。「ルカが、ルカがあたしの事嫌いになったんじゃないかって不安だったの!!怖かったの!!」「え…どうして?」「だって何時もルカは10分前には来てるもん!」僕は雑誌に書いてあったとおり少し遅れてみた。それがイリアを傷付けるなんて…心の底から自分を呪った。その時だった。彼女が僕に抱きついてきた。彼女は…イリアは、何時もはこんな事はしない。「寂しかったよぉ」僕は、堪らなくなり。彼女の唇にキスをした。彼女は真っ赤になって「おたんこルカ」とか言っていたけど、その手は繋いだままだった。僕は、彼女と居るのに飾りなんて要らない普通がいいや。と思った。
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