ルカイリ

□大事件
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「あ、お、おはようイリア」
昨日彼女を怒らせてしまったルカは酷く弱気だった。
「あんたねぇ、言いたいことが有るならちゃんと言いなさいよ!」
「ふえええ〜んごめんイリア」
泣き出しそうな声でルカが言う。
「ルカ君おはよう。」
やけに甲高い声でルカに挨拶したのは、生徒会長のチトセだ。
「ちょっと今あたしがルカと話してんでしょ!!入って来ないでよ!」
「あ〜ら私はルカ君に挨拶しただけよ。挨拶」
「喋ってんだから挨拶なんて後でいいでしょーが!!大体ルカにしかしてないじゃない!!!」
「あ、いたの?じゃあおはようごさいます」
「あわわ、また始まっちゃった」
ルカはあたふたする。
「あ、そうだ、ルカ君折り入ってお願いがあるんだけど。」
「何?チトセさん」
「屋上にいるスパーダ君呼んできてくれないかしら?」
「ス、スパーダ…」
その名前を出した途端その場にいる全員が凍りついた。
「う、うんわかった」
ルカは震えながら。屋上へ向かった。
そこに一人の男がいた。
「君がスパーダだね?」
「あ?誰だお前?」
「HR始まるから教室に戻ろう。」
「んだよ、ダリーからサボろうと思ったんだけどな。」
殴られると思っていたルカはその返答に驚いた。
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