八犬伝−日本再生伝(上の続き、本編完結)

□石川
〜砂漠都市〜
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「これは…砂漠?」
石川に一人降りた詩音は、その光景に唖然とした。
「とりあえず、歩くしかないか」
詩音は、広大な砂漠を歩き始めた。
「アオオオオン!!」
「アオオオオン!!」
「アオオオオン!!」
突然詩音に3匹の野良犬が襲いかかった。
「当たらないよ!」
詩音は、野良犬の背後に自分を転送した。
「仲間割れしろ!」詩音が魔法を野良犬に当てると、3匹は仲間割れを始めた。
「ふう…」
詩音は、一息つくとまた、歩き出した。
しばらく歩いていると詩音はある違和感を覚えた。
それは、砂漠に居るはずなのに、熱くないということだ。
「おかしいな…っと」
詩音は、何かにつまずいた。
「いたた…何?」
詩音がつまずいたのは人の腕だった。
その腕は砂になった。
「まさか!誰かが『分解系』の魔法を…でも、あれは…他人は分解出来ないはず…」
「出来るよ」
詩音は振り返った。
「あんた…」
「久しぶり…いつも二番だった健人です…俺の魔法力はあんたと同程度だ…人なんて余裕で分解出来る」
「うるさい!」
詩音は、健人に魔法をぶつけた。
「効かねえなあ!」
健人の体は、砂になっていた。
「俺の魔法は、どんな攻撃も寄せ付けない」
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