AFTER SHORT STORY

□Virgin Night
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二人が暮らす新しい家で、詩音は、羅舞の浴びているシャワーの音を聞いて、動悸を激しくした。
『やっぱり…アレするんだよね…大丈夫かな…』
詩音は、枕を抱きながらふと考えた。
「詩音、今日はお疲れ様」
濡れた髪を拭きながら羅舞が部屋に入ってきた。
「ラ、ラ、ラヴ!!!」
詩音は、動揺して言った。
「ん?どうした?詩音」
羅舞は、詩音の顔を覗き込んだ。
『あ〜〜〜〜〜!もう!聞くしかない!!!』
「ねえ…ラヴやっぱり…アレするんだよね?」
「は?」
羅舞は、驚いた表情で詩音を見た。
「どうなの?やっぱり…したい?」
『おいおい…』
羅舞は、少し黙ってから言った。
「いや、そりゃ、してーけど…詩音が嫌なら別にいいよ、そんな事で詩音を傷つけたくないし、壊したくもねー」
羅舞は、詩音に笑いかけた。
「え?」
詩音の目に涙が浮かんだ。
「え?ちょ、ちょ、ちょ、何で泣くんだよ!」
「ごめん…凄い嬉しくて…つい…ラヴ、ありがとう」
羅舞は、泣きながら言う詩音にキスをした。
結婚式の時とは違う、深いキス、羅舞は、もう自制が効かなくなっていた。
「詩音、いいか?」
「…うん」
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