八犬伝ー日本再生伝(完結)

□福島
〜絶対的軍国主義都市〜
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「君が雅人君か、話は聞いているよ」
岩菱は笑って握手をした。
「突然ですが元帥、今、この福島は、結託した千葉と神奈川に標的にされてます」
「何?」
「余裕そうですね…ここは難攻不落ですか?」
「当たり前だ!この福島に死角はない!」
「では、あの羅舞が来ても大丈夫という事ですね?」
「ら、羅舞だと?」
「ええ、彼が千葉を連結させたらしいですよ…それに、羅舞ともう一人あの、詩音いるみたいです」
「そうか…でも、いくらあいつらが居ても結局2人だろう?」
「確かに2人です、ですが、もっと危険な事も有ります」
「何だ?」
一呼吸置いて、言った。
「大河が脱獄しました、今奴は新潟に居ます」
「奴はもう佐渡には居ないのか?」
「はい…ですから、私は和睦を勧めます」
「分かった雅人君に任せよう」
岩菱がそう言うと、雅人は、無条件降伏の演説をした。
「やれやれ、岩菱さん、あなたの権力は、地に落ちました…今からこの犬田雅人の言うことをちゃんと聞いて下さいね…」
「犬田だと?まさか…あの詐欺師か?」
「気付くのが遅すぎです」
雅人の首に牡丹の痣が見えた。
そして、岩菱に正体をバラすかのように(智)と書かれた珠を見せた。
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