八犬伝ー日本再生伝(完結)

□埼玉
〜魔法都市〜
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「おっと、斬らないで下さいね…私は、あなた方の味方ですから」
「あ!!あんた犬田雅人だ!」
詩音が、大きな声で言った。
「バレてましたか…」
雅人がそう言うと、後ろから誰かが2人を捕まえようとした。
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ水姫チャン!確かに昔ナンパしたけど、もうしないからさ!ね!」
「あんたまさか光?」
水姫が、光を見て言った。
光は昔、千葉に来た水姫をナンパした事があったのだ。
「あれ?ザキが、脳梗塞になったときに助けてくれた霧屠先生じゃん?」
「羅舞君?」
お互い知り合いだからかすぐに6人は打ち解けた。
そして、皆が珠を持っていると言う話をすると、今まで黙っていた雅人が、口を開いた。
「まるで里見八犬伝ですね…皆さん、どこかに牡丹のような痣がありませんか?」
確かに皆牡丹の痣があった。
「それと皆さんこの珠を貰うとき、何か言われませんでしたか?」
「ああ、俺と、詩音は…」
羅舞は、何か言おうとしたが、目の前に地下には有り得ないはずの竜巻が電車に向かってくるのを見て話を止め、刀を出した。
横を見ると、詩音は、杖を取り出し、光は、ライフルを組み立てていた。
「「「ちょっと止めてくる」」」
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