猫科悲劇

□猫科悲劇:3
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ある朝突然,総悟が猫になっちまった。いや,総悟本体に猫の耳と尻尾が生えていた。

悲しい事に第一発見者は俺,真選組鬼の副長事・土方十四朗。





あの日もいつものようになかなか起きてこない総悟を起こしに部屋へ行った。

襖をあけて声を出すより先にあの猫耳の付いた頭が目に入り思わず固まってしまった。
襖が開いた音と俺が入って来た気配に総悟はすぐに目を覚ました。


その時は飾りモンを付けているとばかり思っていた。

確かにもともとあの顔だ。見た目的には合わない事もない。
だが,まさかそんなモノ付けてると思わないし,何より寝起きのあのアホ面とその耳が思っていた以上に合っていた為,思わず指摘して笑ってしまった。



朝一で俺に笑われたのが相当気に入らなかったのかわざわざ起こしに来てやったのにバズーカで吹っ飛ばされた。
(まぁ,いつものことだけど)



こいつに関わるとろくな事がない。
また厄介な問題抱えてきやがって…。
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