そらのいろ

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「きみたち、そろそろ時間だから俺とすず音は帰るぞ」

と、カカシさん。

「えー!」「まだすず音さんと話したい!」とごねるナルトくんとサクラちゃんに「また後で会うんでしょ?」と言って宥める。

「すず音も買い物があるから一旦解散だ。また夜においで」

そう言われふたりはしぶしぶ頷いた。

「じゃあなすず音ねーちゃん!また夜な!」

「楽しみにしてまーす!行こっサスケくん!」

「やめろっひっつくな!」

元気いっぱいに去っていく3人を見送る私とカカシさん。

「元気で優しくて、仲間思いのメンバーですね」

「ああ、成長が楽しみだよ」

「ナルトくん達と話してたら私も移っちゃいました。カカシ先生」

「きみさ、流されやすいって言われない?」

「ま、いいけどね…」と諦めたようにため息をつく。

ふたり一緒に歩き出し向かう先は数々の食材が置いてある商店街。
今日の夜の事を考えわくわくとしながら

「今日のご飯は何にしましょうか。
大人数の食事なんて久しぶりです。施設暮らし以来かなぁ」

「あ、俺ちょっと用があるからその時抜けるよ。
悪いけど別の人が監視させてもらうね。
ご飯は帰ってから食べるから一緒に用意しててくれると有難いなぁ」

「そうなんですか。分かりました。
ではカカシ先生が帰ってくるまで私も待ってますね」

「え?いや、先に食べてていいよ?お腹空くでしょ」

「大丈夫です。待ってます」

にこりと笑いかければカカシ先生はポリポリと頬を指で掻き

「ま、早めに帰るようにするよ」

と言った。

「はい。分かりました」

ぽん、とカカシ先生の大きな手が私の頭に乗る。
何気ない事だがそれが私にはとても逞しく、落ち着くものだった。

まだカカシ先生とは知り合ってそれほど経っていない。
でも…彼に最初に出会えて本当に良かった。
そう心から思ったのだった。


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