最後の物語
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日が昇り、夏の暑さが部屋に篭もり始めた時間。
ふ、と目が覚めた私は目の前にいるカカシさんと目が合う。
「………」
「…おはよ」
「……………」
「…あー…この寝惚けすず音ちゃんも久しぶり。
ほんっと可愛い♡」
ぎゅう〜っと抱きしめられる。
ちょっと苦しいけど、心地良い。
再び目を閉じてすりすりとそのまま擦り寄って甘えた。
「んぅ…」
「よしよし」
「カカシさん…」
「なーに?」
「んー…」
「眠い?」
「ん…」
「まだちょっと早いし、寝ていいよ?」
「んん…」
えっと…なんでカカシさん裸なんだっけ…
そう言えば昨日お風呂に入ってて…ナルトくんがサクラちゃんと焼肉でサイくんが鉄板で殴って…
焼肉…お皿と一緒に食べたんだっけ…?
んん…何か、違う…
まどろみの中、夢と現実がごっちゃになって訳の分からない繋がりになっている。
まだまだ正常に動かないぼんやりとする頭。
そんな頭を覚醒させたのは重い腰の痛みだった。
「…?」
目を開けて自分を見ると、驚いた事に自分も全裸。
「っ…!」
やっと全部を思い出して目を見開く。
そうだ。私…っ昨日初めてカカシさんと…!
「カ、カカシさ…!」
「ん?目が覚めた?」
「は…はい…」
今更恥ずかしくなって目を伏せる。
「なーに照れてんの」
「っ!」
グイッと顔を掴まれ目を合わせられる。
「言っとくけど、まだ俺達繋がってんのヨ?」
「え」
「ほら」
「んっ」
ずんっと小さく突かれる。
甘い快感の痺れがピリピリと駆け上がって脳内を麻痺させる。
「あ…っ♡」
つい、悦んだような声を出してしまった。
「え、その声」
カカシさんが驚いた顔をし、私のナカのモノが熱を帯びたのは同時だった。
「あー…っただでさえ寝起きのすず音ちゃんに興奮してたのに今ので完全に勃っちゃった…」
「カカシさ…」
「あまりすず音ちゃんに負担かけたくないんだけどなぁ…
ね…シよ?まだ時間あるし」
「でも」
「さっきのあまーい可愛い悦んだような声聞かせて?」
「………」
「…だーめ?」
首を傾げるカカシさん。
私も、もう一度カカシさんと繋がりたい。
一度じゃ…足りない。
「っ…」
ぎゅ、と抱き着く。
意図を汲んで彼は「ありがと」と言うと私の頭を撫で
「一度抜くよ」
「んあ、」
ぬぽっと引き抜かれ無くなる下半身の圧迫感。
カカシさんは男根に付けていたゴムを取り外すと中身が出ないよう口を縛ってゴミ箱に捨て
「じゃ、始めよっか♡」
一体いくつ持ってるのか。
床に落ちていたズボンから新品のゴムを取り出すと、その袋をビリッと破き中身を取り出しながら爽やかな笑顔で私に覆いかぶさったのだった。