最後の物語

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「でもね、真面目な話すず音はそういう特殊な事情を持ってる上に特殊な体なの。
条件さえ整えばいつでも異世界へと繋がる鍵になり得る。
すず音ほど入手の容易い鍵はない。抵抗出来ない普通の女性だからネ」

慈しむように私の頬を撫でるカカシさん。

「だから俺はすず音を守る。
すず音を守る事が、すず音の義両親がいる故郷を守る事にも繋がるからね」

「…カカシさん…」

「前にもちょっと話したでしょ?
暁が何故かすず音に幻術が効かない事を知ってたって。
ナルトのような人柱力でもなんでもないただの一般人の事を何故知ってるか未だ謎だ。
だが特にすず音に対しての動きは見られないから警戒だけで終わってるだけで、いつどういう理由で狙われるか分からない。
だからすず音、あまり人にそういう特殊な事情は話しちゃダメ。
すず音もちゃんと自分の身は守らないと」

「………ごめんなさい…」

カカシさんの優しい優しい説教。

彼からの説教に私はちゃんと反省し頭を下げた。

「ん。いい子!」

にこやかに笑い私の頭をぽんぽんと叩くとちゅっと髪にキスをした。

腕を掴まれぐいっと引っ張られるとカカシさんの膝の上に乗せられ

「勉強はもういい?」

「はい。ありがとうございました」

「じゃ…そろそろ」

「っ」

熱っぽく色っぽい瞳に見つめられ私は息を呑む。

そしてドキドキと胸が高鳴る。

ああ…この目は、求められている。

「2、3日すず音に触れられない。
今日はいっぱい触りたいな」

「ぁ…」

そっと部屋着の上から胸に触れられ優しく揉まれる。

「すず音…」

「カカシさん…」

ちゅっちゅう、と何度かキスを交わし
舌を絡ませ合いカカシさんに口内を犯される。

口が離れ息を軽く乱しながら彼の首周りに腕を伸ばし、とろんとした目で

「抱いて…」

それを聞き彼は私を抱いてソファーから立ち上がる。

いつもの横抱きではなく腕一本で私の体を抱いている。

そのまま彼はリビングの明かりを消すと、暗がりの中慣れた様子で私の寝室へと歩いた。


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