最後の物語

□8
1ページ/5ページ


月の光だけが唯一の光源である夜の寝室。

ベッドは動く度小さくキシキシと音を立てながら揺らぎ、そのベッドの上ではキスを交わし合う私達。

ゴソゴソと布が擦れ合う音がし
やがてそれはパサリ、パサリとベッドの下に幾つも落とされる。

「…ネックレス、付けてくれてるんだ」

全裸になった私を見下ろしながらカカシさんは自分の服を脱ぐ。

「はい。誕生日の時からずっと」

そっと首元に指を置くとシャリ…と涼し気な黄金色の音。
それはカカシさんがくれたネックレスのチェーンの音だ。

「嬉しいね…」

ひどく優しい笑みを浮かべ自分の服をベッドの下に落として上半身裸の姿になると、私の上に覆い被さる。

ギ…と、少し強くベッドが軋む音がした。

「綺麗だ…」

大きく骨ばった男性ならではの手で私頬を撫でて見つめる。

美しい彼の素顔。

誰も見たことがないと神秘的なその素顔は、私にとってはよく見る顔で愛おしいもの。

彼は今、男の顔をして私を求めている。

写輪眼のカカシやコピー忍者としての彼じゃない。

はたけカカシ、ひとりの男性として。

「ん…」

くちゅ…

キスをされ、水音を立てて舌を絡まれる。

口内でねっとりと絡ませ、舌を出し合いくちくちと絡め合う。

ツウ…とその出した舌で首筋を撫でられ舐められ
チクッと吸われて痕を残される。

そのまま上がってきて耳たぶを甘噛みすると舌を差し込んでちゅぷちゅぷと水音を鼓膜に響かせる。

顔を離すとカカシさんは両手で両胸をむにっと鷲掴むとぐっと中央に寄せて谷間をつくり
パッと手を離すとぷるるんと胸が弾んで元の位置に戻る。

乳首は彼を誘うように既にツンと硬く主張していた。

「挟みたいなぁ…」

ちう、と心臓辺りの皮膚である谷間にキスを落とす彼。

「こんなにエッチで大きな胸なのに」

ねとー、と乳房をゆっくり舐め上げていき最後にはペロンと乳首を舐め上げる。

「ぁ…っ」

甘い吐息が漏れる。

その乳首を舐め上げられた軽い痺れのような快感が途切れる前に彼は乳首を口に含んだ。

ちゅーっちゅううーっと吸い上げられる乳首。

指でこねまわされ、爪でカリカリと優しく引っ掻かれ
私の乳首は「もっともっと」と主張する。



次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ