山守月天子
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それが本当なら、異世界からの干渉は?胸の痛みは?
様々な疑問が浮き上がりながらも私を最初に
「でもっ木ノ葉の上の方々が木ノ葉の何方かと結婚すれば木ノ葉の一員として認めるって…!」
「まさかあのはたけカカシとそんな仲になっているなんて思わなかったんじゃない?
婚約してるとはいえ結婚はしていない。
だから結婚する前にさっさと追い出せってことになったんじゃないの?」
「そんな…一体誰が…そんな事…
火影さんはその事を知ってるんですか?
火影さんに内緒で勝手に出来るはずがありません!」
「さあね?きみはどっちだと思う?
知ってると思う?知らないと思う?」
「火影さんは知らないに決まっています!」
「…………随分とあの火影を信用してるんだね」
「私を追い出したいと思っているならネジくんとパックンを護衛につけたりしません。
何より、医療忍術が効かないという最悪の条件でも死にかけた私を助けようとしません!
一体誰なんですか?異世界からの干渉や私の胸の痛みは…一体!?」
怯えのあまり声が上擦りながらも問いかける私が滑稽なのかカブトさんは楽しそうにニヤニヤと笑っている。
「ボクが怖いかい?」
「当たり前です!」
「まあ そうだよね。
でも強くはなってるとは思うよ。
ボクに睨まれただけで怯えてたあの頃ならきっとそんな風に強気で問いかける事も出来なかっただろうから。
…異世界からの干渉については、悪いけどボクも知らない。完全にノータッチだからね」
「え…?」
絶対私を木ノ葉から追い出す為に作った嘘だと言われると思ったのに。
「(じゃあ異世界からの干渉は本当に…?)」
「奇妙な風景が見えてるから異世界からの干渉の可能性がある。
それを理由にすず音を殺そうと計画を立てている人物がいるのを知って、殺すくらいならボクにくださいと手伝いを名乗り出たんだ。
そしてその計画を立てた人物は…木ノ葉の裏の顔、とだけ言っておこうか。
一般人のきみは知らない人物だろうけど」
「裏の…顔…」
カブトさんの生白い手が私に差し出される。
長い袖からチラリと見えた腕の肌はまるで蛇のような鱗も見えた。
「ボクと一緒に来るんだ。逃げても無駄な事は分かってるだろう?
ボクは忍できみは一般人。対面してるこの状況で逃げ切るなんて不可能だ。
その写輪眼すら無効にする忍術の効かない特異な体質…調べてボクに役立たせてもらうよ」
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