最後の物語
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元とはいえ令嬢という立場にいた私が、こんないやらしい格好をして愛する男性を自ら求め甘い声を上げて気持ちいいと叫ぶ。
そんな背徳感が何故か興奮する。
もっと堕ちたい。
貴方に堕ちたい。
貴方に堕ちて溺れたい。
「ああっや!カカシさんもっとっもっとお!」
「はっ…はっ…!すず音…!」
「もっと突いて…!貴方に溺れたい…!」
下のテーブルがガタガタと激しく揺れる。
ぬぽぬぽと出し入れされる熱いモノ。
亀頭は私の奥にある良い所をノックするように刺激する。
「ぁっ♡カカシさ…!カカシさんっ」
「出すよすず音」
「出してぇ…!奥に出して…!」
「エッチなお嬢様…そんなすず音が大好き…っ!」
「あ!あっあ!はげしっだめっあん、だめ!ひあっああああああ……っ!!」
びく!びく!と体を痙攣させ、大きく体を反らして絶頂する。
ナカにあるカカシさんのモノも同じく痙攣させ射精する。
もちろんゴム越しなので奥に注がれる事はないが、射精した事により熱い小さな水風船のようなものがナカで出来上がる。
互いに息を乱してしばらく放心し
やがてズルズルと私のナカから引き抜かれ、ぬぽっと白濁色の欲を吐き出して萎えたカカシさん自身が出てくる。
ゴムをつけられたその亀頭の先には精液が溜まっていた。
「は…は…」
まだ放心している私。
処理を終わらせたカカシさんが私の顔を覗き込み、ちゅっとキスをすると
「大丈夫?」
「…はい……」
「だいぶセックスに慣れたね」
「誕生日から毎晩ずっとですし」
「恋人、婚約者同士なのに四年近く待たされてやっとの解禁よ?
まだまだしばらくは付き合ってもらわないと」
「私も…もっとシたいです…」
「んー…でもすず音の体力的に一回が限界かな…
これだけぐったりしてるんだ。無理はさせられないヨ。
…それに、俺はセックスももちろん好きだけど終わった後イチャイチャする時間が一番好きなのよ」
彼がシュル、とエプロンの紐を解き裸になる私。
テーブルに横たわっていた私の体を起こしてヒョイっと抱き上げ
「っぁん…」
ちゅう、と両方の乳首に一度ずつ吸いつくと最後に唇にキスを落とし
「さ、イチャイチャしよ?」
「わ…私お風呂にまだ…」
「そんなもん明日の朝入ればいいでしょー
セックスしたからイチャイチャするの。
イチャイチャしながら一緒に寝るの」
「仕方ない人」
よしよし、と頭を撫でてあげると甘える猫のようにゴロゴロと擦り寄るカカシさん。
ベッドの上で抱き合い、唇を交わし合い、愛を囁きあい…
幸せなひとときを過ごし幸福感と彼の逞しい腕に包まれて一緒に眠りについた。