最後の物語

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「違う違う。
それはもう効かないって知ってるし、いつでも効果てきめんの術ってばよ」

そう言ってナルトは自信満々で印を結ぶ。

それを見たカカシは呆れながらも付き合う気はあるようで立ち止まってナルトと向き合う。
それに吊られて他の人達も足を止めてナルトを見た。

「どーせすず音関連でしょ。
すず音に変化とか」

「すず音ねーちゃんに変化!」

ボフン!と煙を上げてナルトは変化をする。
煙の中から出てきたのは印を結ぶ姿をしたすず音の姿。

「ほーらね。ワンパターンなのよお前」

「続けて!おいろけのっげふ!?

ナルトが術を使う前にカカシの拳がナルトの腹に入る。
その衝撃で変化の術が解けていつものナルトの姿に戻った。
もちろん手加減はしているがそれでも苦しいようだ。地面に倒れ伏し腹を押さえてぴくぴくするナルトにカカシはにっこりと微笑み

「ナルト、次それしたら千年殺しネ♡」

過去にくらったあの痛みを思い出し庇うようにささっと尻を手で隠すナルト。

「ほんっっとバカ…」

あきれ果てて頭を抱えため息をつくサクラ。

反応に困り表情の固いネジ。

苦笑するヤマトに微笑するトウホウ。

サイは変わらずニコニコと笑みを浮かべて静かにそれらの様子を最後尾で見つめていた。




















「お前…こんな簡単なのも分からねーのか?」

「ううう…」

「シカマル!そんな意地悪言わないの!
すず音さんだって頑張ってるんだからっ」

お昼頃。

図書館から出て今日の勉強を終わらせた私は昼食は外で済ませようと考え、何処にしようか考えてながら歩いていた時、偶然シカマルくん達と出会った。

朝の任務が終わり、昼食休憩を挟んでまた昼過ぎから別任務だという。
なので胃に重いものは食べられないと焼肉を食べたがるチョウジくんを説得して無難な定食屋に誘われ一緒に向かった。

食事も終わり一息ついてた頃、私はシカマルくんは頭が良い忍だとカカシさんに聞いたのを思い出し
今日の勉強で分からない所を聞いた。

シカマルくんはしばらく私から受け取ったノートを眺め呆れた顔をしてそう言った。



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