最後の物語

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「やんなっちゃう…」

私っていつからこんな人になったんだろ。

いくら欲求不満だからって、恥ずかしくてこんな事してるなんて彼にバレた日には死にたくなる。

ヒクつく秘部と昂った気持ちを落ち着かせる為私はとりあえずお風呂に入って気分転換しようとソファーから起き上がった。

その時、ピンポーンと私の部屋にチャイムが鳴った。

時計を見ると夜の10時。

「(誰だろ…カカシさん…?)」

合鍵は持ってるがかこの時間なら彼は入れない。
私はカカシさんの言いつけ通り夜遅い時間は鍵だけでなくチェーンもかけているからだ。

急いで服を正し、手を洗ってカカシさんの服をテーブルに置くと玄関へ向かう。

「…はい?」

扉の向こうで声をかける。

声は聞こえるが小さいのかよく聞こえない。

「…今開けます」

とりあえずチェーンはそのままに私はドアを開けた。

ドアの向こうにいたのは私が知る顔。

「…あなたは…」
























「やーっと帰りついた」

砂隠れの忍である若者の記憶が戻り、その後も色々と調査をしてその日は集落で泊まることになった。

そしてまた一日かけて木ノ葉へと戻り、任務で里を出て三日目の朝に帰り着いた。

綱手への報告は鳩を飛ばしているので調査の状況はすでに把握しており
風影に連絡して返事を待っている最中らしく、話は風影からの返事が来てからという事になりその場はとりあえず一旦解散という事になった。

部下や後輩、そして同行したトウホウに「お疲れ様」と声をかけカカシは自分の家へ向かう。

自分の家…というよりも愛しい人の住む家だが。

またあの柔らかい体を抱きしめられる。
甘い匂いを嗅いで幸福感に満たされながら自分の腕の中で乱れ、蕩ける彼女が見たい。

逸る気持ちを抑えつつ、まだ朝だからチェーンは外れてないだろうと考えチャイムを鳴らす。

ああ、今すぐ押し倒したい。

玄関を開けたらすぐに食べてしまおうか?

いや、でも昨日の夜は野宿だったからシャワーを浴びてから…
ああでも我慢出来ない。

押し倒して彼女を抱いてから、一緒にシャワーを浴びて…

そんなことを考えてドアが開けられるのを待つがなかなか開く様子がない。

もう一度チャイムを鳴らす。

やはり待てども開かない。

「(…まだ寝てる?)」

一旦出直すか?

その時、ガチャリと音がしおずおずとドアが開かれ
その向こうで彼女が様子を伺うような表情でこちらを見ていた。

「や。ただーいま♡」

にっこりと笑いかけるカカシ。

だが、次の瞬間その笑顔は凍りつくことになる。

「あの…何方、ですか?」


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